正規のCRF療法を提供している認可施設ということを患者様が認知できるよう、「CRF認証シール」を発行しています。
アメリカFDA(日本の厚生労働省に該当)の認可を受けたLIPOKIT並びにその付属部材で、採取した脂肪を外気に触れさせないまま遠心分離にかけ、脂肪壊死やしこり、石灰化の原因となる死活・老化細胞や細胞破片などの不純物を除去します。
この不純物が取り除かれた新鮮で濃縮(コンデンス)された脂肪こそが、コンデンリッチファット(CRF=濃縮脂肪細胞)です。
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採取した脂肪を濃縮して不純物を取り除いた、健康で活性のある脂肪を集積したCRF。注入素材としての優れた3つの特性をご紹介します。
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ただ遠心分離にかけるだけでは得られないCRFの抽出技術に深く関わる、ウェイトフィルターの働きをご説明します。
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注入までのプロセスの違いを図説。また、シリコンバッグやヒアルロン酸など、豊胸施術での比較を例に、CRFの優位性をご説明します。
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吸引脂肪から注入脂肪までのプロセスの違いや、注入する脂肪の濃度や含有物の違いなどを例に、CRFとピュアグラフトの違いをご説明します。
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患者様や認可クリニックからのお問い合わせが増えている、未導入クリニックの間違った見解に対し、理論や研究結果に基づく有効性をご提示します。
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CRF注入の効果と安全性をご理解いただくために、認可クリニックの臨床研究における症例を、一部ご紹介します。
1ccあたりの細胞密度が高い
脂肪注入とひとことに言っても、注入する脂肪の内容は様々です。脂肪細胞のサイズが違ったり、不純物が残っていて純粋に脂肪だけではなかったり。脂肪壊死やしこりが生じない限度量を注入したとしても、脂肪細胞の数が少なければ高い効果は期待できません。
その点、コンデンスリッチファット(CRF)は、不純物はもちろん、老化で肥大化した脂肪細胞も徹底除去した脂肪。定着に有利な細胞だけが濃縮されています。これにより、1ccあたりの細胞密度は高まり、より多くの細胞を注入できるようになりました。
- 従来法とCRFのボリューム/セルカウント比較
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従来法 CRF %CRF 50ml 43mL 86% 1.29 x 10(6)/mL 1.63 x 10(6)/mL 126% 55ml 35mL 63% 1.62 x 10(6)/mL 2.29 x 10(6)/mL 141% 50ml 35mL 70% 1.43 x 10(6)/mL 2.24 x 10(6)/mL 166% 51.6ml 37.6mL 72% 1.44 x 10(6)/mL 2.05 x 10(6)/mL 144% - 従来法よりボリューム(量)が少なくとも、細胞数は多いことが明らかに
※CRF協会調べ
施術後のリスクを回避
脂肪注入は、人工物を注入・挿入する施術と比較すると拒否反応が少なく、触感や見た目も自然に仕上るというメリットがあります。ただ、注入した脂肪に不純物(死活・老活細胞など)が混在する従来の脂肪注入では、石灰化やしこり、脂肪壊死が起こることもありました。
その点においても、特殊な濃縮技術によって不純物を取り除き、健全な脂肪のみを無菌状態で注入するコンデンスリッチファット(CRF)は、前述のリスクを回避できます。
体への負担を軽減
これまで脂肪注入の最高峰と言われていた脂肪幹細胞注入の施術時間は、最低でも6時間、長ければ半日を要していました。そのため、長時間の麻酔、もしくは麻酔を2回かけなければならず、体への負担が多大なものでした。
しかしコンデンスリッチファット(CRF)注入なら、特殊な機器を使い短時間で濃縮作業を終えることができるため施術時間も2時間半と、体への負担が軽減されます。
コンデンスリッチファット解説動画
ウェイトフィルターの役割
脂肪を濃縮(コンデンス)するのに、特許技術の「ウェイトフィルター」が欠かせません。
コンデンスリッチファット(CRF)の抽出には、遠心分離だけではなく、圧力を加えることで死活細胞や力尽きた老化細胞を押し潰して取り除き、健全で若い脂肪細胞を濃縮する技術が必要です。この工程により脂肪の定着が増し、石灰化やしこり、脂肪壊死といった合併症を防ぐことにもつながるのですが、それを可能にするのがウェイトフィルターなのです。
また、フィルターを装着した状態でのプロセスのため、空気中に含まれる菌やほこりなどのコンタミ(不純物)に触れることのない環境であり、感染症等のリスクが大幅に削減されました。
ウェイトフィルターによる抽出の仕組み
ウェイト効果による選別
ウェイトフィルターを用いることで、通常の遠心分離に比べ、強く健全な脂肪細胞(コンデンスリッチファット)を抽出することができるようになります。そのひとつが、ウェイト(重さ)による効果です。ウェイトフィルターのウェイト(重さ)によって、遠心分離の際に脂肪にかかるG(圧力)は、通常の遠心分離のG(圧力)の約25倍になります。この時、老いた弱い脂肪細胞はG(圧力)に耐えられず、排泄オイルになります。この約25倍のG(圧力)に耐えられた強く健全な脂肪細胞(コンデンスリッチファット)のみを抽出し、注入に使用するのです。
- 遠心分離にかけただけの場合(ウェイトフィルターなし)
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- 通常の遠心分離では、問題なく残る
- 老化した脂肪細胞でも、通常のG(圧力)ではそのまま残り、注入後に死活細胞になってしまう。
- コンデンスリッチファットの場合(ウェイトフィルターあり)
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- 健全な脂肪は約25倍のG(圧力)にも耐えることが可能。CRF注入では、このG(圧力)に耐えることのできた強く健全な脂肪のみを使用。
- 老化した脂肪細胞は、細胞膜も薄く弾力性もないため、約25倍のG(圧力)に耐えられず、排泄オイルとなる。
フィルタリング技術による分離
ウェイトフィルターには、液体のみを通す小さな穴が空いており、排泄オイルになった液体と残った健全な脂肪細胞をしっかり分離させることができます。
空気に触れないプロセス
ウェイトフィルターにより密室状態にし、全てのプロセスをシリンジ内で行います。
空気に触れないため、注入する脂肪は常に無菌状態にあり、感染症等のリスクが大幅に削減されました。
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- 1.のシリンジを10分間立てておくと、脂肪とチュメセント液(麻酔液)とに分離するので、チュメセント(麻酔液)のみを廃棄。この段階でシリンジ内に残った脂肪には、死活・老化細胞などの不純物が多く混在している。
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- これを遠心分離にかけると3層に分かれます。上部に浮く排泄オイルは上から注射器で吸い取り、沈殿する血液や細胞膜は押し出して排出し、CRFのみを残す。
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- シリンジ内のCRFを直接吸い取り注射器に移します。
脂肪注入のプロセスの比較
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採取された脂肪のみをそのまま注入するため死活・老化細胞を含み、脂肪壊死や石灰化のリスクがある。 | 注入する脂肪に対して幹細胞の割合が多く、高い効果が期待できる。その一方で、幹細胞を抽出した脂肪は破棄してしまうため、良質な脂肪も無駄になってしまう。 | コンデンス(濃縮)技術で脂肪の定着に不利な不純物の他、肥大化した老化細胞も破棄。1ccあたりの健全な脂肪と幹細胞の密度が高まるため、注入できる細胞数が多い。 |
施術比較(バスト・胸の場合)
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治療内容 | ワキの付け根、アンダーバストなどから、 注射器でヒアルロン酸を注入する。 | 通常、ワキの下から、胸筋をはがしてスペースを作り、人工のバッグを挿入。 | 吸引した自分の脂肪を、専用の器具を使いバストに注入する。 | 吸引した自分の脂肪組織から幹細胞を抽出し、注入用脂肪とともにバストに注入する。 | 吸引した自分の脂肪をコンデンス(濃縮)技術により、多幹細胞脂肪(CRF)とし、バストに注入する。 |
適応 | 痩せ型から 肥満体型すべて |
痩せ型から肥満体型すべて (ただし、やせ型だと不自然になりやすい) |
標準体型から 肥満体型まで |
肥満体型のみ (十分採取脂肪があること) |
痩せ型から 肥満体型まで |
触感 | グミのような 触感 (脂肪より固い) |
バッグの種類を問わず、多少の違和感があり。 | 自然 (しこりが生じることあり) |
自然 | 自然 |
形 | 自由 | バッグの形に 依存 |
自由 | 自由 | 自由 |
サイズ | 0.5カップ程度 | 2カップ以上も 可能 |
0.5〜1カップ 程度 |
1〜2カップ 程度 |
1〜2カップ 程度 |
持続効果 | 1〜2年で 吸収される |
長い ※10年前後で入れ替えが必要 |
短い | 長い | 長い |
施術時間 | 30分 | 約1時間 | 約2時間 | 最低でも6時間 | 約2時間半※ |
注入する 脂肪の質 |
- | - | コンデンスされていない幹細胞脂肪 (死活・老化細胞を含む) |
コンデンスされていない幹細胞脂肪 (死活・老化細胞を含む) |
コンデンスされた健全な脂肪細胞(CRF) |
FDA 公認 |
なし | バッグの 種類による |
- | なし | あり |
術後の 痛み |
ほとんどない | 非常に重い | 比較的軽度 | 比較的軽度〜中等度(吸引量が多い場合) | 比較的軽度 |
主な 合併症 |
しこり | カプセル拘縮 | 石灰化 脂肪壊死 |
少ない | 少ない |
メリット | 注射をするだけの即効性 | 短時間で、やせ型でもすぐバストアップできる | 脂肪吸引による 痩身効果もある |
脂肪吸引による 痩身効果もある |
脂肪吸引による 痩身効果もある |
※オプション:コンデンスリッチファットの一部からコンデンスステムセル(濃縮幹細胞)のみを抽出し、コンデンスリッチファットにプラスしたものを注入することも可能です。(施術時間は約4時間30分になります)
脂肪注入のプロセスの比較
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脂肪を完全に密閉して、空気に触れない状態で洗浄液を入れて不純物を除去。大気中の菌を避けることができるため、感染症のリスクを大幅に軽減することができる。 | 脂肪を完全に密閉した状態でコンデンス(濃縮)し、死活・老化細胞を分離。リスクを抑えつつ健全な脂肪細胞と幹細胞の密度を高められるため、注入できる細胞数が多い。 |
ピュアグラフトをコンデンス処理した場合
ピュアグラフトができるまで
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- 脂肪を入れる
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- ラクテック500ml(洗浄液)を注入
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- 3回にわけて洗浄
(所要時間:15分)
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- 残った脂肪(左)と
廃液(右)
ピュアグラフトのコンデンス処理
注入脂肪の比較
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上記のように、片方の胸に同じ250ccの脂肪を注入するとします。
コンデンス処理を加えた後を比較すると、ピュアグラフトの方は不要な洗浄液が含まれてしまい、
実際に注入する健全な脂肪は実質60〜70%となってしまいます。
しかし、コンデンスリッチファット注入の方は洗浄液を使用しないため、250cc全てが健全な脂肪として注入できます。
注入量250ccを超えてしまうと、胸の内圧が高くなりすぎて脂肪が死滅してしまい、定着率が急激に下がってしまうので、この限られた250ccにどのくらい良い脂肪が含まれているかが大切であると言えます。
CRFは定着率を低下させる可能性がある?
脂肪細胞のバイアビリティが低下するという誤解
ウェイトフィルターを用いた加重遠心法の強力な圧力で、脂肪細胞のバイアビリティ(生存能)が低下、定着率が落ちるのではないかという誤解があるようです。
むしろ CRFはバイアビリティの低い細胞が除去されています
まず、上記のような誤解をしているクリニックでは、その根拠を最新の研究としているようですが、当協会ではそのような研究発表を確認しておりません。逆に、バイアビリティの低下した脂肪細胞はコンデンスリッチファット(CRF)にほとんど含まれていないことを立証する研究結果を得ています。
そもそも採取した脂肪には、脂肪吸引によってバイアビリティの低下した変性脂肪細胞が含まれています。しかし下の組織比較を見ても、CRF療法の加重遠心法が変性脂肪細胞を分離して、バイアビリティの高い脂肪細胞を抽出していることは明らか。さらに幹細胞を含む、間葉系細胞群の増量も認められます。
- 加重遠心前後での脂肪組織の比較(H&E染色、100倍)
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加重遠心法によって得られるコンデンスリッチファット(CRF)の利点とは
・吸引採取された脂肪組織に必ず含まれる変性脂肪細胞群を減少させる(〜20%)
・健康な脂肪細胞と、より濃縮された間葉系細胞群(中胚葉幹細胞、MSCを含む)によって注入脂肪を確保
・結果的に少なめ(〜20%)の注入量でまかなえ、同時に注入後の組織内圧の上昇を抑制できるため、より高い脂肪組織の定着率を達成できる
健康な脂肪細胞は細胞質(細胞膜に囲まれた部分)の脂肪が完全に抜けて透明。変性した脂肪細胞は、矢印に示すようにピンク色のすりガラス状に見える
コンデンスリッチファット(CRF)では変性した脂肪細胞が消え、矢印で示すような間葉系細胞群が小集団として、加重遠心前よりも多く認められる
※CRF協会調べ
アメリカではほぼ行われていない?
CRFが普及しているのは日本だけという誤解
コンデンスリッチファット(CRF)療法は日本の業者が日本で流行らせた方法なので、アメリカではほとんど行われておらず、世界的に優れているとは言えないという誤解があるようです。
実際に多くのクリニックに導入されています
「コンデンスリッチファット(CRF)」が日本を中心とした呼称であることは確かです。しかし、この技術が海外でほとんど用いられていないというのは間違った情報と言えます。実は、海外では同一の機器・技術が「Adivive」という名称で展開されおり、120ものクリニックに導入されているのです。
また、アメリカでのCRF療法は美容医療だけのものではありません。幹細胞治療のために、ウェイトフィルターと専用シリンジを採用する施設も50以上にのぼります。ちなみに日本でも、久留米大学、神戸大学、関西医科大学付属滝井病院、伊奈中央病院などの医療機関において、研究や臨床に応用されています。
定着率も他の方法と変わらない
定着率はどんな方法も平均50%以程度という誤解
脂肪の定着率には脂肪の処理だけでなく、様々な要因が絡んでいるため、どんな加工方法でも50%程度の脂肪しか定着しないという誤解があるようです。
定着率には注入する細胞数が関係します
定着率には組織内圧が関係します。一度に大量注入すると組織内圧が高まり脂肪細胞や幹細胞が死滅。塊での注入によっても定着率は低下しますが、限られた組織内圧にどれだけ多くの細胞を注入できるかが、定着率アップの鍵となります。このことから、コンデンスリッチファット(CRF)は不純物や肥大化した老化細胞が含まれない分、単位体積あたりの細胞密度が高く、より多くの細胞を注入できる点で有利と言えるのです。
事実、CRFの脂肪細胞と幹細胞を含む間葉系細胞群(SVF)の量を調べると、通常よりも高密度であるという具体的な数値が得られています。確かに注入技術によっても定着率は変動しますが、このデータからも注入素材として有利であることが明言できるのです。
- 従来法とCRFのボリューム/セルカウント比較
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従来法 CRF %CRF 50ml 43mL 86% 1.29 x 10(6)/mL 1.63 x 10(6)/mL 126% 55ml 35mL 63% 1.62 x 10(6)/mL 2.29 x 10(6)/mL 141% 50ml 35mL 70% 1.43 x 10(6)/mL 2.24 x 10(6)/mL 166% 51.6ml 37.6mL 72% 1.44 x 10(6)/mL 2.05 x 10(6)/mL 144% - 従来法よりボリューム(量)が少なくとも、細胞数は多いことが明らかに
※CRF協会調べ
CRFは一般的な遠心分離と同じ?
「おもりがあってもなくても同じ」という誤解
遠心分離は回転数によって負荷と重力が変化するため、おもり(ウェイトフィルター)がなくても回転数さえ変化させれば良いという誤解があるようです。
均一な荷重かつ分離機能がなければ老化細胞は除去できません
確かに、一般的な遠心分離でも回転数を上げることで、シリンジ底部にならウェイトフィルターを用いた加重遠心法とほぼ同じ圧力をかけられます。ただし、遠心力の性質上、加重遠心法のようにシリンジ内の脂肪組織全体に均一な荷重をかけることはできません。
それ以前にウェイトフィルターはただのおもりではなく、液体のみを通す特許技術のフィルターです。これがなければ、老化細胞を排泄オイルにしても完全に分離することは不可能。この点からも、一般的な遠心分離法がコンデンスリッチファット(CRF)療法と同じとは言えないのです。
- 一般的な遠心分離法と加重遠心法の違い
- 一般的な遠心分離法は、一部の老化細胞を排泄オイルにできても、完全に分離することができない
- さらに、使用の際にシリンジのふたを開けるため、コンタミネーション(埃や菌の混入)のリスクがある
CRFは再生医療ではない?
再生医療という認識の誤解
再生医療という申請を国に届け、認可されたものに優位性があるという誤解を招く訴求が見受けられます。
ミニマルマニュピレーションであることが重要です
再生医療法案で申請が必要となったのは、細胞を単離する操作を行う施術です。例えば自動幹細胞抽出器を用いた脂肪幹細胞注入法では、薬品を使って脂肪組織から幹細胞を単離させる操作を行うため、施術提供にあたり再生医療の申請が必要となります。一方のコンデンスリッチファット(CRF)療法は、アメリカFDAも重視するミニマルマニュピレーション(最低限の操作)を厳守。細胞単離を行わずに幹細胞濃度を高めているため、そもそも申請の必要がないのです。
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再生医療法案についてはこちら
ちなみに、自動幹細胞抽出器を用いても100%の幹細胞を抽出できるわけではないようです。CRF協会で調べた際には、回収率は11%でした。
- 自動幹細胞抽出器による脂肪幹細胞回収状況
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脂肪組織 100mLからの生成量 5mL 酵素処理で採取した生存総SVF細胞 1.32×10(7)/5.0 mL 脂肪組織 100mL(1.23 × 10(8))
からの回収率11%
※CRF協会調べ
豊胸・バストアップ(コンデンスリッチ豊胸)
シリコンバッグのトラブルから、バッグを抜去してコンデンスリッチファット(CRF)に修正 される方も多くいます。注射器で注入するので胸に傷跡もつきません。